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第3弾で取り上げる収納テーマと選定の考え方
洗面所の便利収納シリーズも今回で第3弾となりました。第1弾では洗面台下の縦空間活用・マグネット式壁面収納・吊り下げ式オーガナイザーを、第2弾では鏡裏収納の仕切りケース活用・ヘアケアグッズの専用収納・タオルの見せる収納をご紹介してきました。各回で洗面所の異なるエリアにフォーカスしてきましたが、今回の第3弾では「もう少し収納を充実させたい」「まだ使えていないスペースがある」という方に向けた、さらに踏み込んだアイデアをご紹介します。
今回取り上げるのは、洗面所の「壁面棚の増設」「洗面台横のスリムワゴン活用」「洗面台上部の空間を使うオープンシェルフ」という3テーマです。第1弾・第2弾のアイデアと組み合わせることでより効果が高まりますが、今回ご紹介するアイデア単体でも十分に洗面所の収納力を底上げできます。
今回も選定基準は一貫して「工具不要または最小限の工具で設置できる」「賃貸住宅でも対応可能」「コストパフォーマンスが高い」の3点です。洗面所収納の改善に特別な技術や高額な費用は必要ありません。市販のグッズをうまく組み合わせるだけで、洗面所は劇的に使いやすく、見た目もすっきりとした空間に変わります。
また、今回は収納グッズの紹介だけでなく、洗面所の収納全体を通じた「ゾーニング」という考え方についても触れていきます。ゾーニングとは、使う人・使う目的ごとにスペースを区画分けする考え方で、これを意識するだけで収納の使いやすさが格段に向上します。第3弾の内容と合わせてぜひ参考にしてください。
洗面所の収納は一度整えれば終わりではなく、家族の変化やライフスタイルの変化に合わせて継続的にアップデートしていくものです。今回の第3弾を通じて、「もうこれ以上収納の改善ができることはない」というくらい洗面所を使いやすくするヒントを持ち帰っていただければ幸いです。それでは早速、1つ目のアイデアから見ていきましょう。
【収納グッズ⑦】ウォールシェルフ(壁面棚)の増設で収納スペースをゼロから生み出す
洗面所の収納スペースが足りないと感じる根本原因のひとつは、「床面積に対して収納スペースが少ない」ことです。洗面台・洗濯機・収納棚などで床面積が占有されると、実際に動けるスペースはほとんど残りません。そこで目を向けてほしいのが「壁面」です。壁面は洗面所の中で最も多くの面積を持ちながら、活用されていないことが多いデッドスペースでもあります。
壁面に棚板を設けるウォールシェルフを設置することで、床面積を一切使わずに新たな収納スペースを生み出すことができます。最近は工具不要で設置できる「ディアウォール」や「ラブリコ」などの突っ張り式のウォールシェルフキットが普及しており、賃貸住宅でも壁に穴を開けずに本格的な壁面棚を設置できるようになっています。

突っ張り式ウォールシェルフキットの仕組みと特徴
突っ張り式ウォールシェルフキットとは、天井と床の間に柱を突っ張って固定し、その柱に棚板を取り付けて壁面収納を作るシステムです。代表的な製品として「ディアウォール」「ラブリコ」などがあり、ホームセンターやDIYショップ、オンラインショップで購入できます。2×4(ツーバイフォー)サイズの木材と組み合わせて使うのが一般的で、木材をカットして専用のアジャスターで天井と床に固定するだけで柱が完成します。
柱に棚受けを取り付け、棚板を乗せれば完成です。ネジで固定する箇所はありますが、固定するのは柱と棚受けのみであり、壁面には一切穴を開けません。柱全体が突っ張り力で固定されているため、退去時は柱を取り外すだけで原状回復できます。賃貸住宅でも安心して使える本格的な壁面収納として、近年非常に人気が高まっているDIY収納スタイルです。
設置にかかる費用は、アジャスターキット・木材・棚受け・棚板を合わせても1万円以下に抑えることができます。既製品の棚を購入するより低コストでオーダーメイドに近い収納を実現できるため、コストパフォーマンスの面でも非常に優れています。
洗面所での設置場所と棚の配置の考え方
洗面所にウォールシェルフを設置する場合、最もおすすめの場所は洗面台横または洗面台向かい側の壁面です。洗面台から手を伸ばしてすぐ届く位置に棚があると、毎日使うアイテムをすぐ取り出せる動線効率の高い収納が実現します。
棚の配置は「目線の高さに一番よく使うものを置く」という原則に従って決めましょう。顔を洗う際に使う洗顔料・歯磨き後に使うスキンケアアイテムなど、毎日複数回使うものは目線〜胸の高さの棚に置きます。タオルのストック・洗剤のストック・滅多に使わないアイテムは頭上の高い棚や低い棚に配置します。この配置ルールを守るだけで、毎日の動作がスムーズになります。
棚板の間隔は、収納するアイテムの高さに合わせて設定しましょう。高さのあるボトル類を収納する棚は間隔を広めに、ヘアアクセサリーや小物類を収納する棚は間隔を狭めに設定することで、スペースを無駄なく使えます。棚受けの位置が調整できるタイプのシステムを選ぶと、ライフスタイルの変化に合わせて棚の間隔を変えることができ、長く使い続けられます。
ウォールシェルフに置くアイテムの見せ方
ウォールシェルフは扉がないオープン収納のため、置くアイテムの見せ方が洗面所全体の印象を大きく左右します。バラバラのデザインのボトルが雑然と並んでいると、折角のシェルフが散らかった印象になってしまいます。
見た目を整えるポイントは「容器を統一する」ことです。詰め替えボトルをシンプルで統一感のあるデザインのものに揃えることで、シェルフ全体がスタイリッシュに見えます。ホワイト・クリア・ナチュラルウッドなど、洗面所のテイストに合わせたボトルを選ぶと全体のインテリアとも調和します。バスケットやトレーを使ってアイテムをグループごとにまとめると、さらにすっきりとした印象になります。
【収納グッズ⑧】スリムワゴンで洗面台横の隙間を丸ごと収納スペースに変える
洗面所には意外と多くの「隙間」が存在します。洗面台と壁の間・洗濯機と壁の間・洗面台と洗濯機の間など、10〜20cm程度の幅しかない隙間が複数あるご家庭も多いはずです。一般的な収納家具では使えないこれらの隙間スペースを有効活用できるのが「スリムワゴン(隙間収納ワゴン)」です。
スリムワゴンとは、幅が10〜20cm程度の非常にスリムな引き出し付きラックのことです。洗面所の隙間にぴったり収まるサイズ設計になっており、引き出しを引き出すことで洗面台や洗濯機に接していても中身を取り出せる構造になっています。一見すると収納スペースにならないような狭い隙間が、スリムワゴンを入れるだけで立派な収納エリアに変わります。
スリムワゴンに収納できるアイテムは意外と多岐にわたります。シャンプー・コンディショナー・ボディソープなどのストック品、掃除用洗剤・スポンジ・ゴム手袋などの掃除道具、ヘアケアアイテムのストック品、生理用品・ティッシュなどの衛生用品のストックなど、「どこかに収納したいけどスペースがなかった」アイテムをまとめて収納できます。

スリムワゴンを選ぶ際の重要ポイント
スリムワゴンを購入する前に最も重要なのが、設置場所の幅・奥行き・高さを正確に測ることです。スリムワゴンはぴったりサイズが命のアイテムなので、1〜2cmのずれが設置の可否を左右することがあります。幅は隙間の内寸より1〜2cm細めのサイズを選ぶと、取り出す際にぶつからず使いやすいです。
高さについては、設置場所の天井高さや隣接する家具(洗面台カウンター・洗濯機の蓋)との干渉を確認しましょう。洗濯機の横に設置する場合、洗濯機の蓋を開けた際にワゴンが邪魔にならないかを確認することが特に重要です。上部に引っ張り出す蓋(トップローダー型)の洗濯機と並べて設置する場合は、ワゴンの高さが洗濯機の蓋の可動範囲に干渉しない高さのものを選びましょう。
素材は水濡れや湿気に強いポリプロピレン製・スチール製・ステンレス製が洗面所向きです。引き出しが滑らかに開閉できるかどうかも使い勝手に直結するため、可能であれば購入前に実物を触って確認するか、口コミ・レビューで使用感を確認してから購入するとよいでしょう。
スリムワゴンの引き出しをカテゴリー別に整理する
スリムワゴンを設置したら、引き出しをカテゴリー別に使い分けましょう。例えば上段の引き出しには毎日使うアイテム(使用中のシャンプー詰め替え・スキンケアのストック)、中段には週数回使うアイテム(掃除グッズ・衛生用品)、下段にはストック品(洗剤の予備・ティッシュの予備)というように、使用頻度で段を分けると効率的です。
引き出しの中が散らかりやすい場合は、小さめの仕切りケースやジッパー付きの小袋を活用して引き出し内を整理しましょう。スリムワゴンの引き出しは幅が狭いため、それに合ったサイズの仕切りを選ぶことが重要です。引き出しの内寸を測ってから仕切りグッズを購入すると、無駄なく収納スペースを活用できます。
スリムワゴンの天板も収納スペースとして活用できます。よく使うアイテムをトレーにまとめて天板に置くことで、引き出しを開けなくてもすぐ手が届くアイテムを確保できます。天板にはアロマキャンドルや小さなグリーンを飾ることで、洗面所のインテリアとしての役割も持たせることができます。
スリムワゴンをさらに使いやすくするカスタム収納アイデア
スリムワゴンをより使いやすくするカスタムアイデアのひとつが、引き出しにラベルを貼ることです。「シャンプーストック」「洗剤類」「生理用品」など、各引き出しに何が入っているかを示すラベルを貼ることで、家族全員が迷わずアイテムを見つけられるようになります。子どもがいる家庭では、文字だけでなくイラストや写真のラベルを使うことで、子どもが自分でアイテムを取り出しやすくなります。
ワゴンの側面にフックを取り付けて、よく使うアイテムをかけて収納する方法もあります。S字フックや粘着式のフックを側面に設置し、ヘアブラシやバスブラシをかけておくと、引き出しのスペースを有効活用しながらよく使うアイテムにすぐアクセスできます。ワゴン自体をカスタマイズして使いやすさを向上させることで、隙間スペースの有効活用をさらに高めることができます。
【収納グッズ⑨】オープンシェルフ+バスケットで洗面台上部を整理する
洗面台の上部空間は、多くのご家庭で十分に活用されていないエリアのひとつです。鏡が設置されていれば鏡裏収納がありますが、鏡裏がないタイプや鏡裏の収納だけでは足りないという場合は、洗面台の上部の壁面にオープンシェルフを設置する方法が効果的です。
洗面台上部のオープンシェルフは、壁面に直接取り付けるタイプと置くだけのタイプの2種類があります。壁面取り付けタイプは安定感が高い反面、設置に穴開けが必要なため賃貸住宅には不向きな場合があります。一方、置くだけタイプやラック型のオープンシェルフは工具不要で設置でき、賃貸住宅でも問題なく使えます。
洗面台上部のオープンシェルフに適したアイテムは、頻繁に使うスキンケアアイテム・タオル・植物(水耕栽培の小さなグリーン)・ディフューザーなどです。見えやすい位置に設置するシェルフだからこそ、きれいに整列できるアイテムを選ぶことが洗面所全体の印象をよくするポイントです。

バスケット収納でオープンシェルフをすっきり見せる
オープンシェルフにアイテムを直接置くと、アイテムのデザインや色がバラバラな場合に雑然とした印象になりやすいです。そこで活用したいのがバスケット収納です。バスケットにアイテムをまとめて入れてからシェルフに置くことで、中身のデザインに関係なく見た目がすっきりと整います。
バスケットの素材は洗面所の湿気を考慮して選びましょう。籐や天然素材のバスケットはナチュラルな見た目が魅力ですが、湿気による劣化やカビのリスクがあります。ポリプロピレン製や防水加工された布製のバスケットのほうが洗面所の環境に向いています。同じシリーズのバスケットを複数個揃えることで、シェルフ全体に統一感が生まれ、おしゃれな洗面所演出にもつながります。
バスケットにはラベルを貼っておくと、中身が見えなくても何が入っているかをすぐ把握できます。「洗顔」「スキンケア」「ヘアケア」「生理用品」などのカテゴリーラベルを貼っておくことで、必要なものをすぐ取り出せる使いやすいシェルフが完成します。バスケットの大きさと個数はシェルフの棚板サイズに合わせて選び、バスケットの間に適度な余白を残すことがすっきりとした見た目を保つコツです。
洗面所全体を「ゾーニング」で使いやすくデザインする
第1弾から第3弾まで合計9つの収納グッズ・アイデアをご紹介してきましたが、個別のグッズをバラバラに導入するだけでは洗面所全体の使いやすさを最大化できません。ここで意識してほしいのが「ゾーニング」という考え方です。ゾーニングとは、使う人・使う目的・使う頻度ごとに収納スペースをエリア分けすることで、各ゾーンの役割を明確にして動線を効率化する整理の考え方です。
洗面所のゾーニングの基本は「使う場所の近くに収納する」という原則です。例えば、歯ブラシ・歯磨き粉・洗顔料など洗面台で使うものは洗面台の近くに。タオルはタオルバーや洗顔後すぐ手が届く位置に。ヘアケアグッズはドライヤーを使う場所のそばに。洗剤や掃除グッズはシンク下に。このように各アイテムを「使う動作が発生する場所」の近くに収納することで、移動の手間が最小限になります。
家族に複数人がいる場合は、「個人ゾーン」と「共用ゾーン」を分けることもゾーニングの重要な観点です。それぞれが使う個人のスキンケアアイテム・ヘアケアアイテムは個人ゾーンに、家族全員で使うタオル・歯磨き粉・洗顔料は共用ゾーンにまとめることで、誰のものかわからなくなるという混乱を防ぎます。
洗面所の「朝用ゾーン」と「夜用ゾーン」を分ける
使うタイミングでゾーンを分けるという視点も非常に有効です。朝の支度で使うもの(洗顔料・歯磨き粉・ヘアセットグッズ・日焼け止め)と、夜のケアで使うもの(クレンジング・入浴後のスキンケアアイテム)を別々のゾーンに分けることで、朝は朝ゾーン・夜は夜ゾーンにアクセスするだけで支度が完結します。
例えば、洗面台周りのマグネット式収納を朝用・鏡裏収納を夜用という形で使い分けるだけでも、使いやすさが大きく改善されます。「朝に使うものが夜用アイテムに埋もれて見つからない」という状況がなくなり、時間に追われる朝の支度がスムーズになります。
ゾーニングは最初から完璧に設計しようとする必要はありません。今ある収納を一度すべて見渡して、「何をどこに置いているか」を把握した上で「ここにこれがあると使いやすいな」という直感を大切にしながら配置を整えるだけで十分です。使いながら気になったことを少しずつ改善していく姿勢が、自分に合った洗面所収納を育てていく最良の方法です。
家族全員が使いやすい「共有ルール」を作る
ゾーニングと合わせて大切なのが、家族全員が自然に守れるシンプルな「共有ルール」を設けることです。収納のルールが複雑だと誰も守れず、すぐに崩れてしまいます。「使ったら同じ場所に戻す」「ストックは所定の場所だけに置く」「新しいものを補充したら古いものを前に移動する」という3つのシンプルなルールだけでも、洗面所収納のリバウンドを大幅に防げます。
収納場所に迷わないようにラベリングを徹底することも、共有ルールを守りやすくする大切な工夫です。棚・引き出し・バスケット・ホルダーすべてに「何を入れる場所か」を示すラベルを貼っておくことで、新しく家族になった人や来客でもひと目でルールを把握できます。ラベルがあることで「どこに戻せばいいかわからない」という言い訳がなくなり、自然に元の場所に戻す習慣が定着します。
シリーズのまとめ:洗面所収納を整えることで生まれる豊かな日常
第1弾から第3弾にわたってご紹介してきた洗面所の便利収納シリーズも、今回で一区切りとなります。全3弾を通じてご紹介した収納グッズとアイデアをまとめると、突っ張り棒+バスケット・マグネット式壁面収納・吊り下げ式オーガナイザー・鏡裏仕切りケース・ドライヤーホルダー+収納ポーチ・タオルのラダーラック収納・ウォールシェルフの増設・スリムワゴン・オープンシェルフ+バスケットという9つのアイデアとなります。
これらのアイデアは洗面所の主要なすべてのエリアをカバーしており、組み合わせることで洗面所全体を体系的に整理できます。すべてを一度に取り入れる必要はありませんが、自分の洗面所で最も悩んでいる場所から順番に改善していくことで、確実に使いやすさが向上していきます。
洗面所収納を整えることで得られる最大の恩恵は「時間の節約」と「精神的なゆとり」です。毎朝の支度でモノを探す時間がなくなり、必要なものがすぐ手に届く環境が生まれると、朝の出発前の時間に余裕が生まれます。その余裕が家族との会話の時間になったり、ゆっくり朝食を楽しむ時間になったりと、生活全体の質を底上げしてくれます。
収納は「整理整頓が得意な人だけのもの」ではありません。適切なグッズと少しの工夫があれば、誰でも使いやすく美しい洗面所を実現できます。今回ご紹介したアイデアのひとつでも取り入れていただき、毎日の洗面所での時間がより快適で気持ちのよいものになれば、これ以上嬉しいことはありません。ぜひ今日から一歩を踏み出してみてください。

